東京, 2月13日, /AJMEDIA/
東京都八王子市の賃貸アパートで2021年4月、外階段の一部が崩れ、住人女性が転落死した事故で、警視庁捜査1課は14日にも、業務上過失致死容疑で、アパートを施工した「則武地所」(破産)の元会長の男(77)を書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で13日、分かった。
捜査関係者によると、事故の前年にも同社が施工した相模原市内のアパートで、腐食した階段が崩落し、住民男性がけがをする事故が起きていた。同課は元会長が崩落の危険性を認識しながら、一斉点検や補修工事などを怠り、事故が起きたと判断した。
事故は21年4月17日に発生。13年に完成した八王子市南新町のアパートで、住民の大手里美さん=当時(58)=が外階段を上がっていた際、木製の踊り場と2階通路をつなぐ鉄製階段が崩落した。大手さんは約2メートル下の地面に転落し、頭を強く打って同22日に死亡した。