東京, 2月14日, /AJMEDIA/
Jリーグの開幕を告げる大阪ダービー。アウェーのC大阪は熱気と独特の雰囲気にのまれなかった。5得点のゴールラッシュ。最上階の一区画で懸命に声援を送るサポーターに勝利を届けた。
パパス新監督の掲げる攻撃的サッカーが、早くも成果を見せた。香川、田中が両翼をうまく生かし、サイドバックも中央でパスを供給するなど、スペースをうまく使った。開始早々の先制点は、縦パスを起点に北野がネットを揺らした。後半に北野の2点目で勝ち越すと、直後に香川がこぼれ球からコースを狙ったシュートでダービー初ゴール。勢いは止まらず、総得点でリーグワースト3位タイだった昨季から一転、打ち勝った。
昨季10位に沈んだチームは、変革期にいる。規律を重んじる新指揮官は、雰囲気から変えようと取り組む。練習から厳しく檄(げき)を飛ばす。徹底した攻守の切り替えを意識させた。新主将の田中は「アグレッシブにサッカーするところは手応えがある」と変化にうなずく。
「勇気を持ってやりたいサッカーを表現したい」とパパス監督。開幕戦でライバルを下し、新たな形を示した。