東京, 3月1日, /AJMEDIA/
待ち合わせ場所として親しまれてきた、東京 新宿の商業施設「新宿アルタ」が28日夜に閉店し、およそ45年の歴史に幕を閉じました。
「新宿アルタ」はJR新宿駅東口近くにある地上7階、地下2階のビルで、1980年4月にオープンしました。
大通りに面した場所に大型ビジョンがあり、待ち合わせ場所として親しまれたほか、ビル7階のスタジオでは民放のバラエティ番組「笑っていいとも!」が公開生放送されたことでも知られます。
売り上げの低迷などで閉店が決まり、最終日の28日は午後8時半からセレモニーが開かれ、この番組に出演した人などの動画メッセージが大型ビジョンに次々と映し出されました。
そして「新宿アルタ」の末広泰之店長が「訪れてくれた全国の皆さん、ありがとうございました」とお礼を述べました。
このあと、生放送された番組で司会を務めたタモリさんの決めぜりふをまねて「また来てくれるかな?」と呼びかけると、集まった人たちが「いいとも!」と答え、大きな拍手や「ありがとう」という声のなか、およそ45年の歴史に幕を閉じました。
墨田区の40代の男性は「高校時代にここで有名なカメラマンに写真を撮ってもらいました。思い出をありがとうという気持ちでいっぱいです」と話していました。
品川区の女性は「最後に全館を回りましたが、これで最後かと寂しくなりました。歴史の瞬間に立ち会えて来てよかったです」と話していました。
ビルを所有する大阪の不動産会社によりますと、今後の用途は決まっていないということです。