東京, 11月04日, /AJMEDIA/
新型コロナウイルスの後遺症の1つで、記憶障害などが起きる「ブレインフォグ」と呼ばれる症状について、横浜市立大学の研究グループが、発症の仕組みを解明するための臨床研究を始めることになりました。
「ブレインフォグ」は、記憶障害や集中力の低下など、脳にフォグ=霧がかかったような感覚になることから名付けられた、新型コロナウイルスの後遺症の1つです。
これについて、横浜市立大学医学部の高橋琢哉教授の研究グループが、発症の仕組みを調べる臨床研究を始めることになりました。
研究グループでは、記憶や学習をする際に脳内で活発に働く「AMPA受容体」と呼ばれるたんぱく質を可視化する独自の技術を持っています。
臨床研究では、ブレインフォグの症状を訴える30人について、AMPA受容体の分布などを計測し、発症との関連を調べるとしています。
必要な費用の一部をクラウドファンディングで募っていて、高橋教授は「新型コロナウイルスが脳に与える影響はまだブラックボックス状態だ。発症の仕組みを解明して治療法の開発に役立てたい」と話していました。