東京, 9月6日 /AJMEDIA/
兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)は6日、斎藤元彦知事の側近だった片山安孝前副知事に対する証人尋問を行った。片山氏は、斎藤氏のパワハラなどを告発した文書について、斎藤氏から「誰がどういう目的で出したか徹底的に調べてくれ」と指示されたと証言した。告発した職員(7月に死亡)が公益通報者保護法に基づく保護対象になるとの認識は「なかった」と述べた。
6日午後には斎藤氏にも公益通報や贈答品について尋問する予定。
証言などによると、片山氏らは3月21日、斎藤氏から告発文書の調査を指示され、職員間の公用メールを調べた。その結果、この職員が浮上し、25日に片山氏が職員から事情聴取した。片山氏は「(メールの中で)名前が出てきた者は一斉に嫌疑をかけて調べなしゃあないからな。出てきた者は皆在職していることを忘れんでくれよな」などと伝えた。
片山氏は「発言は厳しいところがあり、反省している」と述べた。その上で「『選挙で選ばれた知事を地方公務員が排除しようとしている。共同で実行した者を早く見つけなければいけない』と思った」と釈明した。