東京, 3月4日, /AJMEDIA/
兵庫県の斎藤元彦知事は4日、知事の疑惑を調査する県議会調査特別委員会(百条委員会)の報告書を受けて報道各社からコメントを求められたが、取材に応じなかった。秘書広報室は「知事は所用のため対応できない」とした。
斎藤氏は午前10時ごろに登庁。庁内で打ち合わせなどの公務を行った後、正午すぎに県庁を出たまま戻らなかった。
一方、百条委では、奥谷謙一委員長が報告書取りまとめ後にあいさつ。1月に亡くなった元百条委メンバーの竹内英明氏に触れた際には「無念だったと思う。この日を共に迎えたかった」と言葉に詰まる場面も。その後の記者会見では「改めてお悔やみ申し上げます」と声を絞り出した。
疑惑を文書で告発した元西播磨県民局長(昨年7月に死亡)についても「強い思いを持っていた。誠に心残り」とし、県側に対し「このようなことが二度と起こらないよう、再発防止に努めてほしい」と語気を強めた。
報告書は5日開かれる本会議に提出、議決される見通し。斎藤氏は同日午後に予定されている定例記者会見で、報告書への見解を明らかにするとみられる。