政策活動費、迅速公開を 自民・河野太郎氏インタビュー―総裁選

東京, 9月8日 /AJMEDIA/

 ―政策活動費の廃止を掲げる候補も。

 公開が大事だ。領収書を付けてタイムリーに報告することが当たり前ではないか。

 ―財政収支の在り方は。

 財政規律を取り戻す必要がある。コロナ禍で肥大化した予算・事業を切り落とし、プライマリーバランス(基礎的財政収支)を均衡させる。

 ―消費税のさらなる引き上げは。

 消費税の議論より、いかに賃金を上げるかに焦点を絞る必要がある。

 ―解雇規制緩和の狙いは。

 会社の都合で一方的に解雇されたとき、金銭補償のルールがあることが大事だ。正規と非正規の格差を縮める。非正規の人が正規雇用され、より付加価値の高いところへスキルアップして移ることのできる労働市場を目指す。

 ―憲法改正の国会発議の時期は。

 支持の得られる案ができれば、なるべく早くやった方がいい。

 ―中国との関係をどう改善していくか。

 話し合いができる関係維持は大事だが、尖閣諸島での活動や原発処理水に関する非科学的な主張など、中国は外交関係に阻害要因をつくっている。日本は共通の価値観を持つ国や新興・途上国「グローバルサウス」と歩調を合わせて中国と向き合っていくことが大事だ。

 ―麻生太郎、菅義偉両元首相の要職起用はあり得るか。女性起用の在り方は。

 長老と言われる人は、ポストがあろうがなかろうが知見、見識に皆が耳を傾ける。自民党は、地方支部で女性登用の目標を決めてこなかったことが問題だ。閣僚だけでなく裾野の議論をすべきだ。

 ―派閥裏金事件で森喜朗元首相の再聴取は。

 うやむやな理由で誰かを呼ぶ、呼ばないという議論をすべきではない。

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