東京, 10月13日, /AJMEDIA/
日本維新の会の馬場伸幸代表は12日、時事通信などのインタビューに応じ、衆院選で自民、公明両党が過半数割れした場合、政権への協力に含みを持たせた。「各党がどの程度の議席を預かるかが(政権の)枠組みを決める最大のポイントだ」と指摘した。
―獲得議席の目標は。
関西以外の小選挙区で議席を預かることを一つの目標とし、(擁立する)全選挙区162人の当選を目指す。それが達成されれば与党議席の過半数割れが現実に近づく。
―与党が過半数割れした場合、政権と協力する可能性は。
選挙でそれぞれの政党がどの程度の議席を預かるかが(政権の)枠組みを決める最大のポイントだ。選挙結果を見て判断したい。
―石破茂首相は言動の変節が指摘される。
立場が変われば言うことが変わっても仕方ないと開き直っている。石破さんのぬいぐるみをかぶった別の人なのではないか。国民の期待がなくなれば首相は厳しい立場に追い込まれる。
―衆院選で野党連携の在り方は。
擁立前の情報交換や協調の動きはどの政党にも見受けられない。候補者一本化は立憲民主党など野党4党で行わなければ意味がない。公示も迫っており、一本化作業はかなり難しくなっている。
―選挙戦で訴えたいことは。
戦後79年がたち、あらゆる制度が疲労を起こしている。今のままでは国民の生活は豊かにならない。行財政改革を徹底し、生み出した財源で政策を実現する政治を訴えたい。
―政治改革について見解は。
自民の裏金問題に対する認識は非常に甘い。首相は総裁選で企業・団体献金の禁止などについて積極的に発言していたが、総裁選が終わった途端に影を潜めている。国民は(裏金問題を)忘れてはいない。
―憲法改正の考えは。
自民が発議しない最大の理由は、野党側から予算や重要法案の審議に支障が出ると脅しを受けているためだ。他のことを犠牲にしてでも(改正を)やるという姿勢を首相が示さなければ、現場は動けない。
―核軍縮に向けた認識は。
日米同盟を基軸とする前提に立てば、米国の「核の傘」に守られている現状を変えるのは難しいが、世界中から核をなくすことは進めなければならない。日本がどういう状況になれば米国が核で守ってくれるのか、日米で話し合うべきだ。
―大阪・関西万博や前兵庫県知事の疑惑などで逆風を受けている。
結党から12年、上がったり下がったりを繰り返してきた。今(党が)芳しい状態になっていないことは事実だが、政治とカネの問題で国民が不信を持っている状況だから、有言実行で改革をやっている唯一の政党は維新だと訴えるしかない。