成長続くPCゲーム、コンソールゲームの売上高を上回る–報告書

東京, 1月18日, /AJMEDIA/

 2021年以降、PC向けゲームは成長を続けており、投資調査会社Epyllionの報告書によると、2024年にはモバイル以外のゲーム売上高の53%を占めたという。コンソール向けゲームは47%だ。

 Epyllionの最高経営責任者(CEO)であるMatthew Ball氏は、同社の「State of Video Gaming in 2025」(2025年のビデオゲームの現状)のスライドを公開し、コンソールゲームがここ数年低迷している状況について詳しく説明した。ソニーやMicrosoft、任天堂のゲーム機が発売から年数を経る中、より多くのゲーマーがPCでクロスプラットフォームゲームをプレイするようになったという。

 「20年前、非モバイルのコンテンツ支出におけるPCの割合は29%だった。それが今では53%にまで増加している。そして、2021年以降コンソールが停滞している一方で、PCは20%成長した」(同報告書)

 PC Gamerが指摘しているように、誰もがEpyllionの見解に同意しているわけではない。Newzooによる2023年の報告書によると、同年のPCゲームの売上高はコンソールゲームの売上高より190億ドル少ないという。

 しかし、2023~2024年にはPCでヒットしたゲームや、PCに重点を置いたゲームがいくつか登場した。そのようなゲームには、「バルダーズ・ゲート3」「HELLDIVERS 2」「Microsoft Flight Simulator 2024」「Palworld」「ディアブロ IV」などがある。

 Epyllionのレポートによると、クロスプラットフォームゲームが普及し、「Xbox Series X」や「PlayStation 5(PS5)」などのゲーム機が年数を経るにつれ、コンソールゲームの成長は鈍化している。なお、ソニーは2024年11月にPS5の新たな「Pro」バージョンを発売し、任天堂は1月16日にゲーム機「Nintendo Switch 2」の映像を公開した。詳細は4月に発表予定だ。

 Ball氏は、PCゲーマーははるかに多くのゲームや、高い後方互換性、ゲーム中の豊富なマルチタスク機能、ゲーム機より高い性能を利用できるとしている。「PCの優位性の強化」には、これまでコンソール専用だったゲームにアクセスできるようになってきたことも含まれる。また、Valveの「Steam Deck」など「Windows」と「Steam」に対応する携帯デバイスの台頭もある。

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