後白河法皇の供養のため作られた写経など4件が国宝指定へ

東京, 3月21日, /AJMEDIA/

鎌倉時代に後白河法皇の供養のために作られた写経や、法隆寺で作られた仮面など4件が新たに国宝に指定されることになりました。

これは21日開かれた文化庁の文化審議会で答申されました。

新たに国宝に指定されることになったのは美術工芸品4件で、「物語下絵料紙金光明経巻第二」は、鎌倉時代、後白河法皇の供養のために作られた写経のうちの1巻です。

このなかには貴族や僧侶などの姿が墨で描かれ、物語絵巻ややまと絵の研究の基礎資料として特に高く評価されています。

また、「木造伎楽面」28面と「乾漆伎楽面」3面は飛鳥時代から奈良時代にかけて法隆寺で作られた、伎楽に使われる仮面です。

表面の色使いや透かし彫りの冠が残るなど保存状態も良好で、当時の仮面の製作過程を考える資料としても重要だとされました。

このほか平安時代の詩歌集、「和漢朗詠集」や、奈良時代に作られた古事記の編さん者として著名な太安萬侶の墓に納められていた「太安萬侶銅板墓誌」も国宝に指定されます。

今回の指定で美術工芸品の国宝は916件になります。

このほか、42件が重要文化財に指定されることになりました。

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