帝国劇場 建て替えへ 最後の「レ・ミゼラブル」千秋楽迎える

東京, 2月7日, /AJMEDIA/

建て替えのため今月いっぱいで59年の歴史に幕を閉じる東京の帝国劇場で、今の建物では最後のミュージカルとなる「レ・ミゼラブル」が7日千秋楽を迎えました。

東京 丸の内の帝国劇場は1966年に開場し、ミュージカルの殿堂として親しまれきましたが、再開発による建て替えのため今月いっぱいで休館します。

7日は今の建物では最後のミュージカルとなる「レ・ミゼラブル」が千秋楽を迎えました。

「レ・ミゼラブル」は世界中で上演されているミュージカルの金字塔で、日本では1987年に初演されて以来、帝劇で最も多く上演されました。

7日は、海外からこのミュージカルの作者の2人も駆けつけ、特別のカーテンコールが行われました。

この中では、主人公のジャン・バルジャンを演じた吉原光夫さんが2011年の東日本大震災に触れ、「稽古中に大きな揺れがあって、一時は上演できなくなりそうになったのですが、劇場はずっと待っていてくれました。長い間、僕たちを舞台で支えていただき、ありがとうございました」と涙を浮かべながら劇場への感謝を述べました。

最後には観客も一緒になって劇中歌「民衆の歌」を全員で歌い、大いに盛り上がっていました。

千葉県の50代の女性は「初演から100回以上、この舞台を見ています。帝劇には、長年、私たちを楽しませてくれてありがとうという気持ちです」と話していました。

新しい劇場は2030年度のオープンを目指しているということです。

ミュージカル「レ・ミゼラブル」作者の2人も駆けつけお祝い
7日の公演には海外からミュージカル「レ・ミゼラブル」の作者の2人も駆けつけ、最後のカーテンコールではお祝いのことばを述べました。

このうち、脚本を担当したアラン・ブーブリルさんは「きょうの舞台を見ながら、1987年の日本初演のために来日したときの思い出がよみがえってきました。そのときは、このショーを観客に気に入ってもらえるか分かりませんでしたが、今は確信しています。完璧なショーを見せてくれた関係者の皆さんに心から感謝します。この日のこのショーのことは一生忘れません」とあいさつしました。

また、音楽を担当したクロード=ミッシェル・シェーンベルクさんは「この劇場の壁のすべてに歴代の出演者たちの声が記憶されています。劇場が取り壊されることには寂しさがあります。これほどクオリティーの高い舞台を長年、保っていただき、裏方の皆さんにもお礼を伝えたいです」と語りました。

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