東京, 10月31日, /AJMEDIA/
九州電力が原則40年に制限された運転期間の延長を申請している鹿児島県の川内原子力発電所1号機と2号機について、原子力規制委員会が11月1日、延長を認可する見通しとなりました。
川内原発は、1号機が2024年7月に、2号機が2025年11月に、それぞれ運転開始から40年となるため、九州電力は2022年、運転期間を20年延長し、60年まで運転する認可を原子力規制委員会に申請しました。
審査では、
▽九州電力が実施した、原子炉やコンクリート製の構造物などの劣化状況を調べる「特別点検」の結果や
▽そのほかの設備を継続して使用して問題ないかなどについて確認してきました。
これまでのところ、申請の内容はおおむね妥当と評価されていて、11月1日に開かれる規制委員会の定例会で延長が認可される見通しとなりました。
40年を超える運転が認められるのは、福井県にある関西電力の
▽高浜原発1号機と2号機
▽美浜原発3号機
それに、茨城県にある日本原子力発電の
▽東海第二原発に続き、5基目と6基目になります。
一方、原発の運転期間をめぐっては、規制委員会の審査などで運転を停止した期間を除外し、実質的に60年を超える運転を可能とする新たな制度が2025年から施行されるため、川内原発1号機と2号機も、施行までに改めて審査を受けて認可を得る必要があります。