岸田首相 “中小企業へ賃上げの流れ拡大 政策総動員で後押し”

東京, 03月23日 /AJMEDIA/

岸田総理大臣は、日本商工会議所の会合で、今後の経済成長には中小企業などに賃上げの流れを広げていくことが重要だとして、政策を総動員して後押ししていく考えを強調するとともに、経済界の協力を呼びかけました。

この中で岸田総理大臣は「日本経済は、30年間続いたコストカット型経済から脱却し、賃上げと投資がけん引する成長型経済に移行するチャンスを迎えている。カギとなるのは物価高に負けない賃上げだ」と述べました。

そのうえで、ことしの春闘で大手企業で高い水準の賃上げが相次いだことを歓迎する意向を示し「流れを広げるには、中小企業や小規模事業者での賃上げが何よりも重要で、政府として、政策を総動員して後押ししていく」と重ねて強調しました。

具体的には
▽中小企業が賃上げの原資を確保するため、人件費にあたる「労務費」を適正に価格転嫁できるようにする環境整備や
▽税制面などでの支援を推進していく方針を示しました。

そして「デフレ完全脱却のチャンスをつかみ取るため、日本商工会議所の力が不可欠だ」と述べ、経済界の協力を呼びかけました。

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