東京, 04月03日 /AJMEDIA/
冬の間、そばの実を冷たい沢の水に浸し、甘みを引き出した「寒ざらしそば」の試食会が生産者など関係者が参加して山形市で開かれました。
寒ざらしそばは、山形市や山辺町などのそば店などでつくる山形麺類食堂協同組合が、冬の時期に冷たい沢の水に浸し、寒風で乾燥させて仕込むそばで、すっきりとした甘みが特徴です。
3日から県内のそば店で提供されるのを前に2日、山形市滑川にある製粉所では試食会が開かれ、生産者や組合の関係者などおよそ50人が打ちたてのそばを味わいました。
組合によりますと、ことしの冬は気温が高かったため、寒風にさらす仕上げ作業を例年よりも半月ほど前倒しした結果、品質は例年通りに仕上がったということです。
参加した60代の男性は「ふだんのそばよりも雑味がなく食べやすくておいしいです。甘みがあり香りもよく、多くの人に食べてほしいです」と話していました。
山形麺類食堂協同組合の寺崎利彦理事長は「暖冬で一時は心配しましたが、作業を前倒しした結果、例年よりも一層おいしいそばができました。冬場を乗り越え甘みが増したそばを食べてほしいです」と話していました。
寒ざらしそばは3日からおよそ1か月間、山形市内を中心に県内のおよそ30店舗で合わせて3万食が提供されるということです。