東京, 03月31日 /AJMEDIA/
TOPPAN ホールディングスのグループ会社であるおかぴファーマシーシステムと「キャップスクリニック」を展開するナイズ(CAPSグループ)は、小児患者向けに、診療費の後払いと薬の即日配達を行うサービスの実証をキャップスクリニック東雲にて3月28日より開始した。即日配達の利用手数料は、300円(実証期間中の金額)。
病院や薬局などにおいて、待合スペースでの混雑は、院内感染のリスクや快適性が低下してしまうという懸念がある。特に、小児科は処方薬の調剤に時間がかかる傾向があり、子供が退屈してしまうという課題がある。
CAPSグループでは、年中無休で診療を行っているため、時間帯や時期によって、会計や薬局における待ち時間の長期化が課題だという。小児科領域に特に注力している点からも、こうした問題への対応は急務となっている。
同社では、医療機関での診療後に、自動で診療費が決済される診療費の後払いサービス「あと払いbyとどくすり」を2024年2月より提供している。
そこで、CAPSグループが展開する医療機関にあと払いbyとどくすりを導入し、診療後の会計待ち時間をなくし、処方せん薬宅配サービス「とどくすり」を活用することで薬局での待ち時間の解消を狙う。
同実証を通じて、薬局での待ち時間が長い傾向のある小児患者に対して、診療後の会計待ち時間と薬局での待ち時間を削減し、患者の満足度向上と病院の混雑解消・効率化効果の検証を行う。
同実証においては、Uber Eats Japanが提供するラストワンマイル配達ソリューション「Uber Direct」を活用する。
なお、処方薬は、処方せんの原本回収が必要となるが、今回の実証においては、処方せんが医療機関から、とどくすりの提携薬局に直接送付する。これにより、患者は処方せんの発行を医療機関で待つ必要も、薬局に持って行く必要もないという。
両社は、同実証を推進し、他の地域や小児患者以外への適用範囲拡大を目指す。また、診療費の後払いと薬の即日配達をCAPSグループだけでなく、幅広い医療機関に向けて提供することで、誰もが安心して治療・服薬を継続できる体制の構築を目指すとしている。