東京, 03月11日 /AJMEDIA/
大相撲の元横綱 白鵬の宮城野親方が暴力問題で引退した弟子の監督責任などを問われて処分を受けたことに関連し、宮城野部屋が所属する伊勢ヶ濱一門が、4月以降、親方や部屋の力士を一門内の別の部屋に移籍させる案などを日本相撲協会に報告したことが関係者への取材で分かりました。
宮城野親方は弟子の元幕内 北青鵬が後輩力士2人に暴行を繰り返した問題で監督責任などを問われて、2月に日本相撲協会から2階級降格と報酬減額の懲戒処分を受けました。
宮城野部屋については、春場所では同じ伊勢ヶ濱一門の玉垣親方が師匠代行を務めていますが、4月以降は一門で預かったうえで、宮城野親方に師匠 親方としての指導などを行うことになっていて、10日午後、元大関 魁皇の浅香山親方が協会の執行部に、一門で検討した方法案を報告しました。
関係者によりますと、宮城野親方と部屋付きの間垣親方、所属する力士などを、それぞれ一門内の別の部屋に移籍させる案などが報告されたということです。
一門が宮城野部屋を預かる期間は未定で、今後の協会と一門との協議などでこの案が決まれば、宮城野部屋は当面、閉鎖の状態となります。
浅香山親方「一門で話し合った結果」
浅香山親方は執行部に報告したあと、報道陣の取材に応じましたが、具体的な内容については明らかにせず、「いろいろな人の人生に関わることなので、適当なことは言えない。今思いつくので、こうかなという案を出させていただいた。一門で話し合った結果、こういう形ですと。通るかどうかは分からない」と話しました。
宮城野部屋を消滅させることはないかという質問に対しては、「そんなことは絶対にない」と述べました。
師匠代行の玉垣親方「力士ファーストであってほしい」
宮城野部屋の師匠代行を務める玉垣親方は「どういう形になるかは聞いていないが、受け止めて進んでいくだけだ。力士たちは宮城野親方を慕って入門している。力士ファーストであってほしい」と述べました。
また、師匠代行として迎えた初日の宮城野部屋の力士の取組について「力を発揮できなかった力士もいるし、勝った力士もいる。自分としては力士が相撲に専念できるようにことばは伝えたが、結果は日頃の成果がつながってくるものだ」と振り返りました。