東京, 9月17日 /AJMEDIA/
来年4月に開幕する大阪・関西万博で、日本の観測隊が南極で発見した隕石(いんせき)が“火星の石”として展示されることになりました。
経済産業省の発表によりますと、大阪・関西万博の会場に展示されるのは、2000年に日本の観測隊が南極で発見した隕石で、その後の分析で数万年前に火星から地球に飛来したことが確認されました。
現在は東京にある国立極地研究所で保管されていて、重さは13キロ、大きさはラグビーボールほどで火星由来の隕石としては世界最大級だということです。
水と反応してできる成分が含まれていることから、火星に水があることを示す貴重な資料だとされています。
一般公開は初めてで、万博では“火星の石”として全期間で展示されるということです。
齋藤経済産業大臣は17日の閣議のあとの記者会見で「生命の起源を示す学術的な価値も高く、万博のテーマである“いのち”に深く関わる展示となる」と述べました。
1970年の大阪万博ではアメリカのアポロ12号が持ち帰った「月の石」が展示され、大きな話題になりました。