大関撃破、してやったり 王鵬、豊昇龍を裏返す―大相撲秋場所

東京, 9月13日 /AJMEDIA/

 小さく土俵をたたき、取組後の礼も不十分だった豊昇龍はやり直しを促された。それとは対照的に、大関を連破し勝ち名乗りを受ける王鵬の姿は誇らしげだ。2日続けて結びの一番を務め、「すごく運がいいな」。謙虚に喜んだ。

 5日目は埼玉栄高の先輩である琴桜に土をつけ、この日は入門同期で同学年の豊昇龍が相手。いったん右上手を許したが、強引な掛け投げを狙う相手を左からすくって裏返した。「反応したというより待っていた」と、してやったりの表情。これで対戦成績は3勝1敗とあって、「向こうが気にしてくれたのかな」と振り返る余裕も見せた。

 西前頭2枚目は自己最高位。自分と同じ「横綱の孫」である琴桜、「横綱のおい」である豊昇龍には出世争いで先行された。これまで下位で大きく勝ち越すことはあっても上位の壁にはね返されてきた。恵まれた体格を持つ24歳はそろそろ三役への意欲を見せたいところだ。

 星を五分に戻し、「しっかり集中力が続くようにできたら」と意気込む王鵬。横綱不在の場所の中盤戦で、存在感が増してきた。

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