東京, 8月26日, /AJMEDIA/
【ロンドン時事】ロンドンの大英博物館のハルトビッヒ・フィッシャー館長が25日、辞任の意向を表明した。同館では貴重な所蔵品が多数盗まれていた可能性が浮上。対応に批判が集まり、引責を迫られていた。
宝飾品や宝石が所在不明に 職員を解雇―大英博物館
2016年から館長を務めてきたフィッシャー氏は声明で、「(盗難の)警告に対し、博物館が本来取るべきだった包括的対応を怠ったのは明らかだ。失敗の責任は最終的に館長にある」と認めた。理事会で後任が決まり次第、退任する。
博物館では最近、宝飾品や宝石など紀元前15世紀から19世紀に至る所蔵品が不明になっていることが判明。学芸員の一人が関与した疑いが持たれている。21年に美術商から盗難について警告を受けたが、博物館側は「全ての所在を把握している」と誤った説明をするなどしていた。
博物館は詳細を明らかにしていないが、一部英メディアによると、不明になっている所蔵品は2000点近くに上り、計数百万ポンド(数億円)の価値があるという。