外国スパイ法可決 大規模デモで混乱か―ジョージア

東京, 5月15日 /AJMEDIA/

 旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)議会は14日、外国から資金提供を受けるNGOなどを事実上「スパイ」組織と見なす法案を可決した。法案を巡って本会議で乱闘が起きたほか、首都トビリシで抗議活動が大規模なデモに発展。混乱が深まる恐れがある。

 10月に議会選を控える中、法案審議を通じて党派対立が浮き彫りになった。法案に反対してきたズラビシビリ大統領は、成立に必要な署名を行わない方針だ。しかし、現地メディアによると、賛成票は拒否権を覆すのに必要な数に上った。

 法案は昨年来、ロシアに融和的な与党「ジョージアの夢」が主導。ロシアのプーチン政権がリベラル派弾圧に利用する「外国エージェント(スパイ)」法に似ていると指摘され、親欧米派の野党やデモ隊は「欧州連合(EU)加盟への道が閉ざされる」と反発してきた。

 ジョージアの夢は昨年3月に法案をいったん撤回した。その後、名称を「外国の影響」法案に変更。今年4月に審議が始まり、デモが再燃する中で今月1日、第2読会(3段階審議の2番目)まで通過していた。

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