東京, 11月5日, /AJMEDIA/
11月4日、渡辺克也駐アゼルバイジャン日本大使とミール・モブスム・ダダショフ「水・干拓科学研究所」理事長立会いのもと、「アブシェロン地方実験研究ステーションへのピボット灌漑システム設置」プロジェクトに関する無償資金協力協定が締結された。
AJMEDIAは在アゼルバイジャン日本大使館からこの件について連絡を受けた。プロジェクトの主な目的は、アブシェロン地方ピルシャギ村にある実験研究ステーションにピボット灌漑システムを設置し、受益団体が所有するエリア(50ha)に持続可能な灌漑用水を供給することであり、農産物の生産性と品質を向上させ、農業と水環境を改善することで、雇用機会の拡大と地域住民の日常生活環境の改善が想定されているとのことである。
また、本年アゼルバイジャンで開催されるCOP29の重要テーマである「水不足問題」の解決と「効率的な水利用」の推進にも貢献する。また、受益者団体は、本プロジェクトで設置される灌漑システムの継続的な有益利用を確保する。本プロジェクトの実施にあたり、日本政府は90,027米ドル(約152,145AZN)の無償資金協力を行い、対象地域の整地、灌漑網の建設、機材購入、技術支援等を実施する。
アゼルバイジャンの「草の根・人間の安全保障」無償資金協力プログラムでは、合計287件の無償資金協力契約が締結され、その総額は24,250,000米ドル(40,990,000アゼルバイジャン・ドル)を超えている。
草の根・人間の安全保障無償資金協力」は、アゼルバイジャン国民の社会福祉を向上させるため、地域住民に直接利益をもたらす比較的小規模なプロジェクトの実施を目的とした経済援助プログラムであることに留意すべきである。プロジェクトの枠組みの中では、教育、医療、保健の発展に対する援助が優先された。地方の自治体や行政当局、非政府組織、教育、保健当局、その他の非営利団体は、在アゼルバイジャン日本国大使館にこの援助を申請することができる。