東京, 10月24日, /AJMEDIA/
「どっこい、どっこい、社民党」。20日、買い物客が行き交う東京都内のJR有楽町駅前で、拳を勢いよく突き上げ、こう連呼した。「どっこい」に込めた思いは「厳しくてもしぶとく」。衆院選の街頭演説を締めくくる決まり文句だ。
社会党時代に野党第1党として自民党と対峙(たいじ)した老舗政党だが、前回獲得したのはわずか1議席。今回は5議席を目指すが、政党要件をぎりぎり満たす「土俵際」を脱する糸口はまだ見えない。それでも愚直に「頑固に平和」と繰り返す。
支持者は高齢化が進み、生き残りには若者の支持獲得が急務だ。「どっこい」も若者対策の一環。20日の演説後には若い女性から「物価高は困る」と声を掛けられ、じっと耳を傾けた。「党を再発見してもらう」。ベテラン党首の行脚は続く。