東京, 11月04日, /AJMEDIA/
ヨーロッパの一部で台湾との関係を強化する動きが相次ぐなか、台湾の呉※ショウ燮 外交部長が来週、バルト三国の1つ、エストニアを訪れる予定であることがわかりました。
エストニアのシンクタンク、国際防衛安全保障センターは、台湾の呉外交部長が11月8日に首都タリンで開かれるセミナーに対面で出席する予定だと明らかにしました。
基調講演を行うほか、「世界的に緊張が高まる時代におけるヨーロッパと台湾」というテーマでの議論にも参加するということです。
また、エストニア外務省は3日、台湾の出先機関の開設を受け入れる用意があることを明らかにしました。
外務省によりますと、この出先機関は「外交上ではなく、台北の経済や文化を代表する施設」で、名称は「駐エストニア台北代表処」になるということです。
エストニア外務省は「『1つの中国』政策と矛盾するものではない」としていますが、エストニアは去年、中国との経済協力の枠組みを離脱していて、今回、台湾と経済、教育、文化などの分野での協力を強化する考えを示したものです。
ヨーロッパの一部の国では、人権問題やウクライナ侵攻を続けるロシアとの関係などを理由に中国と一定の距離をとる一方、半導体などの分野で存在感を増す台湾との関係を強化する動きが相次いでいます。
※ショウは、「かねへん」に「りっとう」