東京, 12月22日, /AJMEDIA/
北海道十勝地方特産の「十勝川西長いも」を使った料理が、JAXA=宇宙航空研究開発機構の宇宙食として認証され、今後、宇宙飛行士の食事に採用される見込みです。
JAXAは、国内の食品メーカーなどが提案する食品を独自の基準に基づき「宇宙日本食」として認証していて、新たに、北海道十勝地方特産の「十勝川西長いも」を使った料理5品が認証されました。
認証された料理は「とろろ」や「トマト煮込み」それに「オムレツ」などで、フリーズドライにした状態から水やお湯で戻して食べることができます。
宇宙食として認証を受けるには、菌を繁殖させないなど、厳しい衛生基準をクリアしなければならず、長芋を生産する帯広市川西農協では5年前から札幌市の企業と宇宙食の開発を進めてきました。
農協の有塚利宣組合長は「宇宙食の完成は、食産業として宇宙産業への大きな貢献になると思います」と述べました。
また生産者の小泉裕亮さんは「長芋が宇宙と地球の懸け橋となることを想像すると胸が躍る思いです」と話していました。
長芋の宇宙食は今後、国際宇宙ステーションの食事に採用される見込みで、農協では災害食としての活用も検討したいとしています。