東京, 11月5日, /AJMEDIA/
韓国軍は5日、北朝鮮が同日午前7時30分(日本時間同)ごろ、南西部・黄海北道沙里院付近から日本海に短距離弾道ミサイル数発を発射したと発表した。日本の防衛省によると、少なくとも7発が約400キロ飛行し、最高高度は約100キロだった。日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したもようで、航空機や船舶への被害は確認されていない。
北朝鮮には5日投開票の米大統領選直前に軍事力を誇示し、自らの存在感をアピールする狙いがあるとみられる。北朝鮮は10月31日にも新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星19」を試射するなど、挑発を強めている。
中谷元・防衛相は記者団に対し「北朝鮮の行動は、わが国や地域、国際社会の平和と安全を脅かすものだ」と非難。政府は外交ルートを通じて北朝鮮に抗議した。
日米韓の北朝鮮担当高官はミサイル発射を受け電話で協議し、弾道ミサイル発射が国連安全保障理事会決議に違反することを確認。緊密に連携していくことで一致した。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹である金与正党副部長はミサイル発射に先立って談話を出し、日米韓3カ国が3日に実施した空中訓練を「敵対的で侵略的だ」と批判した。訓練には北朝鮮が恐れているとされる米軍のB1B戦略爆撃機も参加しており、ミサイル発射により訓練への反発を示したという見方も出ている。