初の全線新設、LRTが開業 構想から30年「ライトレール」―工業団地結ぶ14.6キロ・宇都宮

東京, 8月27日, /AJMEDIA/

次世代型路面電車(LRT)で宇都宮市中心部と郊外の工業団地を結ぶ「宇都宮芳賀ライトレール線」が26日、開業した。全線新設は全国初。構想から約30年を経て実現し、交通渋滞の緩和などが期待される。
〔写真特集〕次世代の路面電車「宇都宮芳賀ライトレール線」

 午前10時からJR宇都宮駅前の施設で行われた開業式には、佐藤栄一市長や運行会社・宇都宮ライトレールの高井徹社長ら約650人が出席。佐藤市長は「LRTを最大限活用し、全国の地方都市のモデルとなるよう全力で取り組んでいく」とあいさつした。
 午後3時には一番電車が出発し、営業運転を始めた。親子で乗車した東京都東久留米市のパート女性(38)は「窓が大きいので子どもでも町並みが楽しめる。床は低く、乗り心地が本当に良い」と満足げな様子だった。
 宇都宮駅東口―芳賀・高根沢工業団地間の14.6キロを44分で結ぶ。車両「ライトライン」(3両編成)は定員160人。大きな車窓を配した近未来的なデザインで、振動や騒音が少なく、ベビーカーや車いすでもスムーズに乗り降りできる低床式が特徴だ。

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