東京, 5月2日, /AJMEDIA/
江戸時代から続く歌舞伎の大名跡を継いだ尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎さんの襲名披露公演が2日から東京 歌舞伎座で始まりました。
江戸時代中期から続く大名跡、「尾上菊五郎」は代々、男女両方の役を得意とすることで知られ、尾上菊之助さんが八代目菊五郎として47歳で襲名しました。
朝から雨が降る中、歌舞伎座で2日、初日を迎えた襲名披露公演では、菊五郎さんの熱のこもった舞台が披露され、同い年の市川團十郎さんなどの豪華な俳優陣が華を添えました。
昼の部では、菊五郎さんと、その長男の丑之助改め六代目菊之助さん(11)が、人間国宝の坂東玉三郎さんとともに、女形舞踊の大曲「娘道成寺」を3人で披露しました。
豪華な衣装を次々に変えながら、恋をする娘のさまざまな姿を表現した華やかな舞に、観客からは何度も大きな拍手が送られていました。
娘道成寺の舞台を見た60代の女性は「本当にすばらしいのひと言で、美しい踊りに胸を打たれました。菊五郎さん、菊之助さんにはどんどん新しい境地を開拓してほしい」と期待を寄せていました。
東京 歌舞伎座での襲名披露公演は来月まで行われ、その後、来年にかけて各地を回ります。