東京, 9月3日 /AJMEDIA/
傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupと東急不動産ホールディングスは9月3日、渋谷駅半径600m以内の全レンタルスポットで、晴雨兼用傘の提供を開始したと発表した。
アイカサは、突発的に雨が降ってもビニール傘を都度購入せずに、アプリでアイカサスポットを探し、駅や街中で傘を借りて返却できるサービス。本取り組みは、渋谷駅半径600m以内に設置されているアイカサの全レンタルスポットにおいて、東急不動産ホールディングスが製作したオリジナル晴雨兼用傘を提供する。これにより日傘の利用を推進し、街を訪れる人の熱中症対策に貢献するという。
また、東急不動産が運営する「ハラカド」などの商業施設全22カ所に、レンタルスポットを新たに設置。9月中には渋谷の街全体の100カ所に、レンタルスポットの設置が完了する予定だという。
Nature Innovation Groupが7月に実施した調査によると、熱中症対策として日傘の利用が有効であることが知られつつも、男性の44.6%が日傘の購入に抵抗を感じている。今回提供する東急不動産ホールディングス製作の晴雨兼用傘は、女性だけでなく男性も利用しやすいデザインを目指したとしており、男性の日傘需要にも対応する狙いだ。
Nature Innovation Groupと東急不動産ホールディングスは、渋谷区と一般財団法人渋谷区観光協会の後援のもと、6月19日から共同プロジェクト「傘のいらない街 渋谷」を実施。本取り組みは、その一環として行われる。
2社は、街全体を巻き込みながら使い捨て傘を減らし、熱中症対策に加え雨の日の経済圏を活性化することで、渋谷エリアの資産価値向上を目指すとしている。