東京, 8月30日 /AJMEDIA/
宮城県白石市で、地元の小学生たちが渋柿の実を原料にして作る伝統的な染料の「柿渋」づくりに挑戦しました。
白石市小原地区にある公民館で開かれた「柿渋」づくりには、地元の小学生4人と地域の人たちが参加しました。
「柿渋」は夏場に収穫した渋柿の果汁を発酵させて作る天然の染料で、防水や防虫の効果があるとされ、江戸時代には和傘や建材の塗料として使われていました。
子どもたちは収穫したばかりの青い柿の実を切り刻んだものをミキサーにかけてから、布にくるんで手作業で果汁を搾っていきました。
この果汁を日陰の涼しい場所に置き、毎日かき混ぜながら3年ほど熟成させると薄い緑色の果汁が濃い茶色の「柿渋」として完成するということです。
参加した小学4年の女子児童は「大変だったけど、地域の人と協力して柿渋を作る作業はとても楽しかったです」と話していました。