東京, 10月4日, /AJMEDIA/
1966年に静岡県でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、再審で無罪が言い渡された袴田巌さん(88)の弁護団は4日、東京都内で記者会見し、最大の争点だった「5点の衣類」を巡る新たな鑑定結果を公表した。再審判決で信用性が認められた弁護側の主張を裏付ける内容だという。
小川秀世事務局長は「赤みが残っているか否かの論争に決着をつける画期的な鑑定だ。われわれにはこうした武器があると示すことで、検察に控訴を断念させたい」と話した。
衣類は事件から約1年2カ月後に工場のみそタンク内から見つかり、再審判決は「1年以上みそ漬けされた衣類の血痕に赤みは残らない」との弁護側鑑定を支持した。