東京, 12月22日, /AJMEDIA/
IDCは、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセット市場に関する調査結果を発表した。2023年の出荷台数は810万台で、前年比8.3%減と見込む。
新モデルの発売があったり、Metaの「Quest 3」やソニーの「PlayStation VR(PSVR)」が好調だったりした2023年だが、全体的には出荷台数が減ってしまった。IDCはその要因として、マクロ経済の逆風が家庭消費を押し下げたことと、企業の支出ペースを鈍らせたことを挙げた。
ただし、2024年には市場の勢いが回復し、出荷台数46.4%増と予想する。さらに、2027年には2860万台となり、2023年から2027年にかけての年平均成長率(CAGR)を37.2%とした。
2024年発売とされるAppleの「Vision Pro」については、注目度は極めて高いものの、2024年の出荷台数は20万台を下回るとした。IDCは、Vision Proの高価格が販売の重しになるとみている。
AR/VRヘッドセット出荷台数とCAGRの予測は以下のとおり。括弧内は前年比。
ARヘッドセット
出荷台数(2023年):50万台(+63.5%)
出荷台数(2027年):680万台(+85.5%)
CAGR:+96.5%
VRヘッドセット
出荷台数(2023年):760万台(-10.7%)
出荷台数(2027年):2190万台(+26.7%)
CAGR:+30.1%
合計
出荷台数(2023年):810万台(-8.3%)
出荷台数(2027年):2860万台(+37.0%)
CAGR:+37.2%