東京, 11月04日, /AJMEDIA/
上川外務大臣は、訪問先のイスラエルでコーヘン外相と会談し、ハマスの攻撃はテロであり、断固非難する考えを示しました。そして両外相は一般市民の安全確保や事態の早期沈静化に向けて協力していくことで一致しました。
上川外務大臣は、イスラエルのテルアビブで日本時間の午後4時ごろからおよそ40分間、コーヘン外相と会談しました。
冒頭、上川大臣は「イスラエルの方々との連帯の意を伝えるために訪問した。ハマスの攻撃はテロであり、赤ちゃんから子ども、女性や高齢者も含めて、一般の市民に対する攻撃と誘拐はどのような理由であれ正当化できず、断固非難する。犠牲者に心から哀悼の意を表するとともに、ハマスによって誘拐された人たちの一刻も早い解放を心から祈っている」と述べました。
コーヘン外相は「10月7日はユダヤ人にとってホロコースト以来の最悪の日だった。日本のイスラエルに対する支援と連帯に感謝する」と述べました。
会談で上川大臣は、民間人の犠牲者が増え続けているガザ地区の状況を憂慮しているとした上で、人道目的の一時的な戦闘の休止が必要であり、すべての行動は国際人道法を含む国際法に従って行われるべきだという考えを伝えました。
また、現地にいる日本人の安全確保に協力を求めたのに対し、コーヘン外相は「しっかり協力する」と応じました。
そして両外相は、一般市民の安全確保や事態の早期沈静化に向けて協力していくことで一致しました。
上川外相 犠牲者家族などと面会
上川外務大臣はイスラエルのコーヘン外相との会談を終えたあと同じ部屋でハマスの攻撃で犠牲になった人や今も人質となっている人の家族4人と面会しました。
上川大臣は家族を出迎えた際、1人1人と手を握ったり、抱擁したりしながら、ことばを交わしました。
家族らは「娘が南部の集落にいてハマスの攻撃で死亡した」とか「いとこが人質になっている」などと写真を見せながら人質の早期解放への協力などを訴えました。
上川大臣は真剣な表情で耳を傾け、「つらい状況の中で話を聞かせていただき、感謝する。イスラエル国民と連帯しており人質の解放やテロのない世界に向けてできる限りの努力をしたい」と述べました。