東京, 9月11日, /AJMEDIA/
ロシアで統一地方選挙の開票が行われ、各地で政権与党の優勢が伝えられています。
ロシアが去年、併合を一方的に宣言したウクライナ東部と南部の4つの州でも選挙だとする活動が強行され、プーチン政権は占領地域で支配の既成事実化をさらに進めるものとみられます。
ロシアでは首都モスクワの市長のほか20の地域の知事などの選挙が一斉に行われ、10日に投票が締め切られたあと開票作業が進められています。
国営メディアは、プーチン大統領の側近の1人、モスクワのソビャーニン市長の当選確実を伝えたほか、ほとんどの地域で政権与党「統一ロシア」の候補が優勢だと伝えています。
一方、ロシアが去年9月に併合を一方的に宣言したウクライナ東部のドネツク州とルハンシク州、南部のザポリージャ州とヘルソン州の4つの州でも選挙だとする活動が強行されました。
開票作業が続く中、ロシアの中央選挙管理委員会はこれまでのところ与党「統一ロシア」が4州でそれぞれ7割から8割以上の得票率だと発表しています。
4州での選挙だとする活動を巡ってはウクライナが猛反発しているほか、アメリカのブリンケン国務長官も「偽の選挙だ」と非難していますが、プーチン政権としては公正な選挙結果だと主張し、占領地域で支配の既成事実化をさらに進めるものとみられます。