Tokyo, 07 April, /AJMEDIA/
南米のエクアドルで、警察が現地のメキシコ大使館に突入し、政治亡命を求めていたエクアドルの元副大統領の身柄を拘束しました。これに対し、メキシコ政府がエクアドルとの国交の断絶を表明するなど、両国の間で対立が深まっています。
エクアドル政府は5日、警察が首都キトにあるメキシコ大使館に突入し、エクアドルのグラス元副大統領の身柄を拘束したと発表しました。
2017年までの4年間、反米左派のコレア政権下で副大統領を務めたグラス氏は、汚職の罪などで収監されたあと仮釈放されていて、政治亡命を求めて去年12月からメキシコ大使館に逃げ込んでいました。
グラス氏の政治亡命は今回の突入の直前に認められていて、メキシコ外務省は「在外公館への不可侵などを定めたウィーン条約に対する重大な違反だ」などと強く反発し、エクアドルとの国交の断絶を表明しました。
メキシコ政府は今後、国際司法裁判所に提訴する方針も示していますが、エクアドル側は「いかなる犯罪者も処罰されなければならない」として突入を正当化していて、両国の間で対立が深まっています。