ムーディーズ 米政府の格付け見通し「ネガティブ」に引き下げ

東京, 11月12日, /AJMEDIA/

アメリカの大手格付け会社、ムーディーズは、金利の上昇にともなうアメリカ政府の利払い負担の増加や、予算案をめぐる議会の混乱を背景にアメリカ政府に対する格付けの見通しをこれまでの「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表しました。

アメリカの大手格付け会社、ムーディーズは10日、アメリカ政府に対する格付けの見通しをこれまでの「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表しました。

引き下げの理由について会社は、FRB=連邦準備制度理事会が進めた利上げによってアメリカ国債の金利が上昇し、政府の利払いの負担が今後数年間、増えることや政府の新年度予算案をめぐる議会の協議が難航し、下院の議長が史上初めて解任されて混乱したほか、一部の政府機関が閉鎖されるおそれも高まるなど政治的な分断が財政の悪化につながるリスクを挙げています。

一方、アメリカ国債の格付けは、最も信頼度が高い「Aaa」を維持したとしています。
アメリカ国債の格付けをめぐっては、ことし8月、大手格付け会社の「フィッチ・レーティングス」がアメリカの財政が悪化する懸念や、債務上限問題にみられる政治の混乱などを理由に最も信頼度が高い「AAA」から1段階引き下げていました。

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