東京, 1月16日, /AJMEDIA/
ミュージカルの殿堂として知られ、建て替えのため2月いっぱいで休館する帝国劇場について16日、新たな劇場の概要が発表されました。
東京 丸の内の帝国劇場は、明治時代に開場した日本で初めての本格的な西洋劇場で、1966年に開場した現在の2代目の劇場は再開発による建て替えのため2月いっぱいで休館します。
16日は、3代目となる新たな劇場の概要について、劇場を運営する東宝が設計者とともに記者会見を開いて発表しました。
それによりますと、新たな劇場はコンセプトを「THE VEIL」として、緑の多い皇居に面した立地を生かして自然に包み込まれるようなイメージで、ロビーには自然光をふんだんに取り入れる設計にするということです。
また、舞台と客席の向きを今のものとは変えることで、正面のエントランスからロビー、客席までがまっすぐにつながるほか、車いすの利用者はエントランスから段差なく客席まで移動できるということです。
設計を担当する建築家の小堀哲夫さんは「“ベール”が持つことばの美しさや華やかさ、神秘性、これらが建築に幾重にもまとっているイメージで設計し、みんなが心地よく過ごせる劇場を目指したい」と話していました。
新しい劇場は2030年度のオープンを目指しているということです。