東京, 6月19日 /AJMEDIA/
ポルトガルが劇的な形で初戦を制した。歓喜の瞬間が訪れたのは後半ロスタイム。コンセイサンがゴール前のこぼれ球に素早く反応し、際どい時間帯に決勝点をねじ込んだ。
嫌な流れだった。一方的に押し込みながら相手の守備を崩し切れず、唯一許した枠内シュートで失点。ここで焦れば自滅する展開にもなり得たが、経験豊富な選手たちは動じなかった。
失点直後に2選手を投入し、選手の配置も入れ替えたマルティネス監督の采配も的確だった。後半24分には、最終ラインから中盤に移ったメンデスのヘディングシュートが相手選手のオウンゴールを誘発。決勝点は直前に投入したネトとコンセイサンの2人で生み出した。
史上初の6大会連続出場を果たした39歳のロナルドは不発。中盤に攻撃的な選手を多数起用する先発布陣も十分に機能しなかった。それでも豊富な戦力を駆使して勝利をつかみ取り、指揮官は満足顔。「信じられない試合だ。この勝利は大きな後押しになる」と自信を深めた様子だった。