東京, 02月19 /AJMEDIA/
パリオリンピックの新競技、ブレイキンの日本一を決める全日本選手権の男子は、パリオリンピックを目指して予選シリーズに出場するダンサーネームISSINの、菱川一心選手が初優勝を果たしました。
オリンピック代表に内定しているShigekix、半井重幸選手は準決勝で敗れ、大会4連覇はなりませんでした。
ブレイキンはDJがかける音楽に即興で動きを合わせ、ダンスの技術や表現力、独創性を競う競技で、この夏のパリオリンピックの新競技として実施されることになっています。
この日本一を決める全日本選手権が18日に行われ、男子の準決勝では大会3連覇中で、すでにオリンピックの代表に内定しているShigekix、半井重幸選手と18歳のISSINが対戦しました。
Shigekixの音楽に合わせたキレのあるムーブに対し、独創的な回転技の「パワームーブ」でISSINが上回り、決勝に進みました。
決勝でも回転しながら肩やひじをついたり足を手でつかんだりする新しい技などを繰り出したISSINが独創性で高い評価を得て、ダンサーネームHiro10の大能寛飛選手を破り、初めての日本一に輝き、パリ大会出場に向けて弾みをつけました。
ISSIN「世界の舞台で自分のダンスを」
初優勝したISSINは「単純にうれしいし、ほっとしている。決勝は正直、技が尽きてきていたが、それでも自分を信じて楽しむことができた。オリンピックまで突っ走って、世界の舞台で自分のダンスをぶちかまして見てる人の記憶に残りたい」と話していました。
準決勝で出した足を持ちながら回転するオリジナルの新しい技については「『足持ち肩キャッチ』と名付けた技で、大会に向け2か月ぐらい練習してきた。最初は怖くてできなかったが、自分が大事にしてきた基礎的な練習が生きた技だと思うので、そこが評価されてうれしい。これからもダンスまみれの生活を送って、誰もできない技を作りまくりたい」と話していました。
Shigekix「悔しいが、いい経験」
準決勝で敗れたShigekixは「観客のボルテージも上がっているのを感じたし、きょうの自分のベストを出したが、勝負に来ている以上負けるわけにいかないので、そこは悔しい。僅かな差だったが相手がベストのパフォーマンスをしていた」と対戦相手をたたえました。
そのうえで「負けた人間にしか学べないものがあると思うので、とにかくいい経験になった。自分は1回負けたら10回勝つぞという気持ちでやってきているし、ここで止まっているわけにはいかないので、この経験を自分の次のストーリーにつなげていきたい」と前を向いていました。