東京, 11月17日, /AJMEDIA/
「アジアのノーベル賞」とも呼ばれるマグサイサイ賞の授賞式がフィリピンで行われ、平和や環境の問題をテーマに数多くのアニメーション映画を手がけ、海外でも高く評価されている※宮崎駿監督に賞が贈られました。
フィリピンの財団が主催するマグサイサイ賞は毎年、アジアの平和や発展に尽くした個人や団体に贈られ、「アジアのノーベル賞」とも呼ばれています。
ことしは平和や環境の問題をテーマに数多くのアニメーション映画を手がけ、海外でも高く評価されている宮崎駿監督など、個人4人とひとつの団体が選ばれ、16日、首都マニラで授賞式が行われました。
宮崎監督は健康状態を理由に式典を欠席しましたが、スタジオジブリの役員が本人の手紙を代読しました。
この中で宮崎監督は、太平洋戦争末期に、旧日本軍とアメリカ軍の戦闘に巻き込まれるなどして、およそ10万人の市民が犠牲となったマニラ市街戦に触れ「日本人は戦時中、ひどいことをさんざんしました。民間人をたくさん殺しました。日本人はこのことを忘れてはいけません」と指摘しました。
その上で「そのような歴史がある中でフィリピンからこの賞を贈られることを厳粛に受け止めています」としています。
※「崎」の「大」は「立」。