東京, 9月29日, /AJMEDIA/
野球のピッチャーがボールを投げる際、指先に力が加わる様子を計測するセンサーを理化学研究所のチームが開発し、スポーツなどへの応用が期待されています。
指先に力が加わる様子を計測するセンサーを開発したのは、理化学研究所のイ・ソンフン(李成薫)研究員や、染谷隆夫チームリーダーらの研究チームです。
センサーは厚さが200分の1ミリ程度しかなく、指先に貼り付けても感覚がほとんど変わらないほど薄く、柔らかい材料でできていて、壊れにくい耐久性もあるといいます。
このセンサーを電池や通信機器とつないだ状態でボールを投げると、指先の形の変化を計測でき、ボールが手から離れる直前のわずか0.1秒ほどの間に大きな力が加わる様子が確認できたということです。
研究チームではセンサーの計測の精度や耐久性をさらに高めることができれば、プロの野球選手の指先のデータを蓄積して分析するなど、スポーツへの応用が期待されるとしています。
理化学研究所のイ研究員は「過酷な摩擦や力が加わる場面でも動作できるので、さらに改良を重ねて大リーグで活躍している大谷選手の指先を計測することが夢です」と話していました。