東京, 01月20 /AJMEDIA/
アメリカのバイデン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談し、イスラム組織ハマスとの戦闘終結後、パレスチナとの「2国家共存」による和平を目指すべきだという考えを改めて強調しました。
アメリカ・ホワイトハウスによりますとバイデン大統領は19日、イスラエルのネタニヤフ首相と先月23日以来、およそ1か月ぶりに電話で会談しパレスチナのガザ地区の情勢をめぐって協議しました。
会談でバイデン大統領は、ガザ地区で犠牲者が増え続ける中、ハマスへの軍事的な圧力を維持しながら、民間人の被害を減らすためのイスラエル側の責任に言及したということです。
またハマスとの戦闘終結後について、イスラエルを含む地域の安全保障にとっての最善策だとして、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」による和平を目指すべきだという考えを改めて強調しました。
「2国家共存」をめぐってはネタニヤフ首相が前日の18日に開いた記者会見で否定的な考えを示し、バイデン政権との違いが浮き彫りとなっています。
バイデン大統領は電話会談後、記者団に対し「『2国家共存』にはいくつかの種類がある。うまくいく方法はあると思う」と述べてネタニヤフ首相のもとでも実現は可能だという認識を示しました。
また、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は記者会見で「イスラエル国民の安全保障にとって長期的な最善の解決策は自由で独立したパレスチナ国家の樹立だというバイデン大統領の見解は変わらない」と強調しました。