ハリウッドスト、こう着続く 「デューン」続編公開延期

東京, 8月28日, /AJMEDIA/

【ロサンゼルス時事】米国の脚本家や俳優によるストライキが長引いている。全米脚本家組合(WGA)は製作会社側と再交渉のテーブルに着いたが物別れになった。63年ぶりの同時ストで製作現場は停滞。SF映画「デューン 砂の惑星」の続編など、作品の公開延期が相次いでいる。
エミー賞授賞式、年明けに延期 ハリウッドのスト踏まえ

 「私たちを屈服させるための会議だった」。WGAは今月22日の声明で、製作会社側の対応に憤りを示した。交渉終了20分後に製作会社側の提案が公表されており、「当初から妨害が目的だった」と批判した。スト開始から約4カ月がたとうとする中、不信感は増す一方だ。
 製作会社側は新提案を出した。開示してこなかった配信作品の視聴データを3カ月ごとに明らかにすることで、今後の報酬制度を改善できると訴えた。人工知能(AI)による脚本は「著作物と見なさない」方針も示した。AIが使われた場合も、脚本家らの報酬などに不利益が生じないようにするとした。
 しかし組合側は、視聴データについての提案は、WGAスタッフ6人が今後3年間調査できるようにするものにすぎず、作品の人気に応じた報酬はこの間支払われないと反発。AIに脚本を学習させることを制限するよう求めている点についても、製作会社側は拒絶したと説明した。
 交渉の行き詰まりで、作品公開への影響はさらに広がっている。24日には、配給元のワーナー・ブラザースがデューンの公開を11月から来年3月に延期すると発表。来年公開予定だった「アバター」の次回作も2025年12月までに先延ばしされたという。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts