ハマス“人質17人を解放” 戦闘休止の合意 履行されるか焦点

東京, 11月26日, /AJMEDIA/

イスラム組織ハマスは、パレスチナのガザ地区で拘束している人質のうち、第2陣としてイスラエル人など17人を解放した一方、イスラエルの刑務所に収容されていたパレスチナ人39人が釈放されました。双方の戦闘休止は26日、3日目を迎えましたが、今後も合意が着実に履行されるのかが焦点です。

イスラエルとハマスは、11月24日から4日間の戦闘休止と引き換えに、ガザ地区でハマスが拘束している人質50人を解放することなどで合意しています。

戦闘休止2日目となった25日の夜、ハマスの政治部門の幹部はレバノンの首都ベイルートでの記者会見で、ガザ地区北部に届けられた支援物資が合意の半分以下でしかないなどと主張し「イスラエルは合意を守っていない。仲介役からの報告があるまで、人質の第2陣の解放を延期した」と述べました。

しかし、その後、ハマスは一転して、人質にとっていたイスラエル人13人と外国籍の4人を解放し、赤十字に引き渡したと発表しました。

また、イスラエル政府も、イスラエル人13人とタイ人4人のあわせて17人が解放されたと明らかにしました。

一方、現地メディアなどが26日に伝えたところによりますと、イスラエルの刑務所に収容されていたパレスチナ人39人が釈放されたということです。

フランスのAFP通信がヨルダン川西岸で撮影したとする映像では、釈放されたパレスチナ人たちを乗せた車の周りを大勢の人が取り囲んでいる様子が確認できます。

イスラエルとハマスの戦闘休止は26日、3日目を迎えましたが、水面下では駆け引きが続いているとみられ、今後も合意が着実に履行されるのかが焦点です。

タイ首相 解放の4人「全員が健康」SNSで
イスラム組織ハマスがパレスチナのガザ地区で拘束する人質をめぐって、タイのセター首相は26日、自身のSNSで、25日に第2陣として、4人のタイ人が新たに解放されたと発表しました。

4人は「全員が健康で、精神状態も良好だ」としています。

これまでに解放されたタイ人の人質は、24日の第1陣と合わせて14人となりました。

ハマス 人質解放の映像公開
ガザ地区を実行支配するイスラム組織ハマスは、第2陣として解放されたイスラエル人の人質について、解放される映像を、26日、公開しました。

映像では、8歳と13歳の女の子が頭に緑色のバンダナを巻いた覆面の兵士2人に付き添われて歩いたり、女性2人が笑顔で赤十字の車に乗り込んだりする様子が映っています。

また、松葉づえを使って歩く女性が、車に乗り込んだあと、赤十字の担当者と言葉を交わす様子や、タイ人4人が赤十字の車に乗り込む様子も確認できます。

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