ハマス、人質3人を解放 イスラエルとの緊張は継続か

東京, 2月15日, /AJMEDIA/

パレスチナのイスラム組織ハマスは15日、自治区ガザでのイスラエルとの停戦合意に基づき、新たに人質3人を解放した。イスラエルはより多くの生存者の引き渡しを模索しており、ハマス側との緊張が続き、停戦維持へ不安定な状況が続く可能性がある。

 解放は、期限だった15日正午(日本時間同日午後7時)の1時間半以上前に実現した。ハマスは14日、解放予定の米国やロシア、アルゼンチンの二重国籍を持つ20~40代のイスラエル人男性3人のリストを公開し、代わりにイスラエルが収監するパレスチナ人369人が釈放されるとの見通しを示していた。人質の解放は1月の停戦発効後6回目となる。

 ハマスは今月10日、イスラエルがガザに搬入される支援物資を制限するなど、合意違反を犯していると非難し、人質解放の延期を表明した。これを受け、仲介に当たる米国のトランプ大統領は期限までに「人質全員」を解放するよう要求。イスラエルのネタニヤフ首相は人数など詳細には触れず、人質解放が予定通り行われなければ戦闘を再開すると警告していた。

 イスラエルのメディアによると、同国首相府は14日の声明で「米国の全面協力の下、生存する人質をできるだけ多く早急に解放するため取り組んでいる」と説明。「全ての選択肢を視野に入れている」と述べ、戦闘再開に含みを持たせていた。

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