東京, 9月2日, /AJMEDIA/
ロシア法務省は1日、ウクライナ侵攻を批判する独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長を「外国のスパイ」に定めた。ムラトフ氏は2021年のノーベル平和賞受賞者。直ちに刑事罰に問われるわけではないが、情報発信で一定の制約を受けることになる。
女性記者、襲撃受け重傷 ノーベル平和賞のロシア紙―チェチェン
法務省は声明で、ムラトフ氏の国内外での活動について「ロシアの内政・外交に否定的な態度を形成する意見を広めた」と問題視した。
ノーバヤ・ガゼータは、プーチン政権や南部チェチェン共和国の独裁体制に厳しい報道姿勢を貫いてきた。06年にアンナ・ポリトコフスカヤ記者が射殺されたほか、今年7月にエレナ・ミラシナ記者がチェチェン共和国で何者かに襲撃され、重傷を負った。