東京, 11月14日, /AJMEDIA/
バイデン米大統領は14日、南米歴訪に出発する。19日までの日程でペルーとブラジルを訪れ、石破茂首相や韓国の尹錫悦大統領、中国の習近平国家主席らと会談する予定。国際協調を軽視するトランプ次期政権の発足に各国が備える中、対話や協調の重要性を訴える。
ペルーの首都リマで15、16両日開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、ブラジル・リオデジャネイロで18、19両日開催の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席。リマでは15日に日米韓3カ国首脳会談、16日には3度目となる習氏との対面会談に臨む。
来年1月のトランプ大統領就任に伴い、バイデン氏はホワイトハウスを去る。主要な国際会議の場で、「同盟関係は米国の安全保障にとって不可欠だ」(サリバン大統領補佐官)と訴える最後の機会となりそうだ。
習氏との対面会談は、昨年11月に米サンフランシスコ近郊で行って以来1年ぶり。衝突回避に向けた対話を維持し、関係安定化を図る重要性を改めて強調する。政権移行に伴う不測の事態を避けるため、習氏に対し「米中間で安定性と(意思の)明確さ、予測可能性を維持する必要があると伝える」(サリバン氏)という。
日米韓首脳会談では、ロシアに派遣された北朝鮮兵がウクライナとの戦闘に参加した問題などを取り上げ、3カ国の協力・連携を「制度化」し継続する方策について話し合う見通し。石破氏の首相就任後、バイデン氏が対面するのは初めてで、日米同盟の強化も確認する。
バイデン氏はこのほか、ブラジル北部マナウスを訪れてアマゾンの熱帯雨林を視察。ルラ大統領と会談する。