トランプ氏、再び暗殺未遂 ゴルフ中警護が発砲、本人は無事―銃で狙った58歳男拘束・米

東京, 9月16日 /AJMEDIA/

米南部フロリダ州のゴルフ場で15日午後1時半(日本時間16日午前2時半)ごろ、プレー中だったトランプ前大統領を警護していた大統領警護隊(シークレットサービス)が発砲した。トランプ氏が銃で狙われていたためで、連邦捜査局(FBI)は暗殺未遂の可能性があるとみて捜査している。トランプ氏にけがはなかった。

 米メディアによると、当局は付近から逃走したライアン・ウェスリー・ラウス容疑者(58)を拘束した。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は同容疑者について、元建設労働者で、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後に同国に渡り、支援のため数カ月滞在していたと報じた。軍歴はないという。

 トランプ氏は事件後に声明を通じ「私は無事で元気だ」と強調。11月の大統領選に向け、選挙戦を継続する意向を明らかにした。同氏は7月、東部ペンシルベニア州バトラーで開かれた選挙集会で演説中に銃撃され、右耳を負傷していた。

 事件が起きたのは、トランプ氏がフロリダ州ウエストパームビーチに所有するゴルフ場。警護官が銃を向けている容疑者に気付いて4~6回発砲した。容疑者が銃撃に及んでいたかどうかは不明。容疑者は車で逃走したが、地元当局が発見し、高速道路上で拘束した。

 トランプ氏がFOXニュースに語ったところでは、銃声直後に警護官が飛び付き、覆いかぶさった。警護官はトランプ氏をクラブハウスに誘導し、安全を確保したという。

 捜査当局によれば、トランプ氏と容疑者の距離は最長で460メートル程度だった。容疑者がいた場所から照準器付きのAK47自動小銃が押収されたほか、ゴルフ場を仕切るフェンスにセラミックのタイルが入ったバックパック二つが掛けられていた。身体などに装着して撮影可能なウエアラブルカメラも見つかった。

 バイデン大統領は15日夜に声明を出し、警護隊の働きを称賛した上で、トランプ氏が無事だったことに「安堵(あんど)している」と語った。大統領選でトランプ氏と対決するハリス副大統領も「トランプ氏の無事に感謝する」と表明し、政治的暴力を非難した。

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