タイ新首相にセター氏 親軍政党と「大連立」政権―タクシン氏帰国、禁錮8年

東京, 8月23日, /AJMEDIA/

【バンコク時事】タイ国会は22日、上下両院(定数計750)の合同投票を行い、タクシン元首相派で下院第2党のタイ貢献党の不動産開発会社元社長セター氏(61)を新首相に選出した。反軍を掲げてきたタクシン派が、クーデター後の軍政の流れをくむ親軍政党などと「大連立」政権を樹立することとなり、タクシン派を巡る対立が続いたタイ政治にとって大きな転換点となる。
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 首相選出投票では、セター氏が482票を獲得。連携で合意した計11政党(計314議席)に加え、保守派が占める上院(定数250)も半数以上が支持した。セター氏は選出後、報道陣に「国民の生活を向上させるため最善を尽くす」と述べた。
 投票前の22日午前には、公権力乱用罪などで実刑判決を受け、海外逃亡中だったタクシン氏(74)が15年ぶりに帰国した。地元メディアによると、最高裁は3事件で禁錮8年を言い渡した。同氏はバンコク特別刑務所に収容されたが、国王の恩赦を期待しているとみられる。

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