東京, 5月20日 /AJMEDIA/
サムスンは1月に開催した製品発表会「Unpacked」の終わりに、自社のモバイル製品ラインに加わる新たなガジェットとして「Galaxy Ring」を発表した。しかし、発売日や価格は明らかにされなかったため、この発表はサムスンが健康・ウェルネス分野で新たなウェアラブル製品の発売を計画していることをほのめかすだけで、Galaxy Ringの対象ユーザーは分からないままだった。
サムスンは、「Samsung Health」アプリにデータを送るウェアラブル製品やスマートフォンを多数展開している。サムスンの表現を借りるなら、Galaxy Ringはこのネットワークに加わる新たなガジェットだ。サムスン電子のバイスプレジデントで、モバイルエクスペリエンス事業デジタルヘルスチームを率いるHon Pak氏は米CNETのLisa Eadicicco記者に対し、「このリング(Galaxy Ring)を、マルチデバイス連携に向けた多くのステップの1つと捉えてほしい」と語った。
つまり、Samsung Healthアプリに送る睡眠、栄養、運動、ストレス関連のデータを追跡する新たな方法がGalaxy Ringというわけだ。Galaxy Ringは、「Galaxy Watch」のような手首につけるタイプのウェアラブル製品は苦手だが、自分の健康状態はモニタリングしたいと考えている人々にも向いている。この種の消費者は、スマートウォッチよりもスマートリングの方が身につけやすいと感じるかもしれない。
「指輪は腕時計よりも邪魔にならない。しかも健康指標によっては、手首よりも指の方が生理学的データをとりやすい」と、Techsponentialのプレジデント兼主席アナリストのAvi Greengart氏は指摘する。同氏もサムスンのPak氏から、開発中のGalaxy Ringを見せてもらったことがあるという。
Greengart氏は、スマートリングとスマートウォッチの両方をほしがる消費者もいれば、どちらかにしか興味を持たない消費者もいることをサムスンは理解していると述べる。中には見た目が気に入って、スマートリングを選ぶ人もいるかもしれない。米CNETのEadicicco記者によれば、Galaxy Ringのデザインは「すっきりとミニマルで、(内側にセンサーが並んだ)新郎用の結婚指輪を思わせる」という。