東京, 8月25日, /AJMEDIA/
中古車販売を手掛ける東証グロース上場企業のグッドスピード(名古屋市)は24日、自動車保険金を過大請求していた事例を自主調査で確認したと発表した。見つかった過大請求は同日時点で30件、計63万3950円。全容解明へ調査を続け、社外弁護士らによる調査委員会の設置も検討する。
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修理内容と異なる保険金の請求が中古車販売大手ビッグモーター(東京)以外で見つかったことになる。
自主調査は、ビッグモーターの水増し請求問題を受け、7月20日に始めた。グッドスピードによると、2023年4月以降に損害保険会社に修理代金を請求した1051件を対象に調べた結果、30件の過大請求を確認した。具体的には、当初の「作業指示書」にあったバンパー内部の塗装作業を実施せずに、その分の保険金を請求。また、リアフェンダーの取り換えの際に作業指示書で予定していた作業をせずに代金を請求していた。
過大請求の理由について、作業後に保険金の算定を行うスタッフと作業を行うスタッフが別で、作業内容が変更になったにもかかわらず「確認作業の不足が発生していた」と説明している。
既に修理部分の写真を確認して請求額を確定する再発防止策を講じたという。
過大請求先は、東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の4社。今後各社と協議し修理費用の返金などを行うという。